【恐怖】突然、家中に黒いゴマ状の虫が大量発生!その顛末は…夏場のお米ストックには要注意
30代の主婦Sさんが寝ていると、何かが手足をはってきた。「リビングや寝室に黒いゴマのような虫が発生して驚きました」と恐怖に震えた様子を見せた。てっきり窓から入ってきたのだと思い、駆除剤を買ってきて使用した。しかし翌日、子供部屋から子供の悲鳴。トイレの白い壁、廊下、まだあちこち歩いている。毎日掃除機をかけ、拭き掃除もしているSさん。虫の発生源の心当たりがなく不安でたまらなかった。
虫と戦うある日、キッチンの隅にある未開封のお米の段ボールを思い出した。今年3月と5月にふるさと納税で届いたものだが、開封しようとして驚いた。段ボールの取っ手に例の黒い虫が数匹。恐る恐る開いてみると、未開封のお米の中に大量の虫。そして段ボールの中にも虫がうじゃうじゃ。Sさんは、悲鳴を上げながらお米が3袋入った段ボールを閉め、ガムテープで塞ぎ、ベランダに出したという。その後、部屋にバルサンを焚いたが、まだ黒い虫は歩いていた。
ふるさと納税の担当者に連絡したが、交換対応期間は1カ月以内。期間を過ぎると交換はできないため、自宅での処分を頼まれた。虫は米粒に穴を開けて卵を産み付ける、コクゾウムシが多いという。産み付けられた米は割れやすいので、精米時に取り除かれることが多いが100%ではない。現在の技術では、米粒の中に卵を産み付けられても、割れてないお米を精米ラインで除去することは不可能で、現状除去機もない。
米袋の中に、卵が産み付けられた米粒が入っていた場合、活発に動ける20度以上の気温になると1カ月で孵化する。孵化した幼虫は米を食べながら成長し、また米粒に卵を産むので、未開封の米袋であっても、15度以下で保存しないと虫が湧くことがあるという。
Sさんもようやく虫の正体がわかり、専用の駆除剤を購入。仕事から帰宅後も早朝も駆除に追われ、疲労困憊したという。
「お米は必ず冷蔵庫保管とのことでしたが、16キロのお米を冷蔵庫に入れたら、食材が何も入らないので、夏場のストックは考えます」とSさん。全国で30度以上の真夏日が続き、36度以上の猛暑日を迎えた地域もあり、冷暗所で保管しているつもりでも高温多湿となる恐れもある。夏場はお米をストックせず、食べられる量を購入し、密閉性の高い保存容器に入れたりお米の虫除け剤を上手に活用したり、可能であれば冷蔵庫に保管し、製造日を確認の上、早めに美味しく消費したい。
(デイリースポーツ特約・市来島姫)