最古のボードゲーム『マンカラ』とは?子供たちの間でひそかな人気 夏休みにピッタリ!4歳の子供が親に勝つ!?
「マンカラ」という、紀元前から世界中で遊ばれてきたゲームをご存知でしょうか?親世代は知らなくても子どもが知っている、という家庭も少なくないかもしれません。実は、多くの学童や児童館などで普及していて、子供たちの間ではよく遊ばれている人気の頭脳ゲーム。大人も子供も楽しめ、親子時間の増える夏休みにピッタリのゲームです。
マンカラとは、アフリカを起源とし、ヨーロッパ、東南アジアなど世界中で遊ばれている最古のボードゲームのひとつと言われています。紀元前1400年のエジプトでも行われていた記録が残っています。ルールは地域などによって違いがあり世界中に100種類以上あるといわれていますが、通常は1対1で対戦。卵のパックのようになった、6個×2列の板のくぼみに互いに石を振り分けていき、手持ちがなくなったら勝ち、といったゲームです。
幻冬舎が2018年に発行した商品「マンカラ・カラハ」は、シリーズ累計20万部以上を売り上げるロングセラーのヒット商品になっています。開発者の佐藤さんは「初めての人も子供も大人も楽しめるというのが魅力の一つです」と人気の秘密を語ります。運の要素がなく、戦略勝負のゲームですが「途中形勢がわからず、最後の最後まで勝負の行方がわからないことも、白熱する一つのポイント」だと、魅力をあげます。実際に筆者の娘は4歳ですが、保育園でルールを覚え、家ではすでに筆者を負かすこともあります。
商品を監修し、2011年からマンカラのルールや用具を開発し普及している、公益財団法人日本レクリエーション協会では、マンカラを「ルールが単純なため、楽しみながら頭の使い方を鍛えられ、子どもの発育、高齢者の認知症予防に効果的」と謳っています。日本レクリエーション協会の各都道府県支部では、マンカラの講習会や大会なども開いています。
石をコロカランっとくぼみに投げ入れる時の音や感触も、マンカラならでは。この暑い夏、お家で涼みながら熱中してみては?
(デイリースポーツ特約・遠藤萌美)