もうナプキンにはもう戻れない!?月経カップの何がいいの?使用者にメリット、デメリットを聞いてみた

生理用品 ※写真はイメージです(さしみ/stock.adobe.com)
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 女性特有の健康上や生活の悩みをテクノロジーで解決する商品やサービスを指す「フェムテック」と言う言葉が広まりつつある中、ドラッグストアなどでも見かけるようになった月経カップをご存知だろうか?

 シリコン製にカップを膣内に挿入してカップで経血を受け止める仕組みで、カップに溜まった経血はトイレの際に流す。使い始めた人の中には、もうナプキンに戻れないと言う人も多くいる。

 5年前から使い始めた都内在住のAさんは、友人の勧めで使い始めた。

 「初めて使った時の感動は忘れられません。長時間使用していても蒸れないし、匂わないんです。当時保育園時だった子どもに付き添うプールも、気にせず入ることができました」

 経血は空気に触れると臭うので、臭いを軽減する効果も期待できる。

 「唯一のデメリットは清潔に保つためのお手入れくらいです。それでもメリットの方が断然大きいので、もうナプキンには戻れません」と言う。

 また横須賀市に住むBさんは、環境問題への関心が高まり使い始めた。

 「月経カップを使い始めて、ナプキンの消費量は激減。ナプキンを買うことはほぼありません。ゴミも出ず環境にも優しい。自分のライフスタイルに合っています」

 カップは洗って再利用するので、一つあればずっと使える。月経カップ自体は数千円で購入できるので、環境だけではなくお財布にも優しい。

 「ただ、カップがきちんと挿入されていないと漏れることがあるんです。出産後尿漏れもひどくなったこともあり、家中のショーツを吸水ショーツに変えて、月経カップと合わせて使っています。それに排便の時に力むと出てきてしまうんです」という悩みから、ナプキンやタンポンを付けなくてもショーツ自体が水分を吸収してくれる吸水ショーツと併用していると明かす。

 この「漏れ」について、月経カップを扱うメーカーに聞いてみた。

 月経カップの先進国、ドイツ製の月経カップ「メルーナ」を取り扱うソルドジャパン株式会社は「漏れるのは、サイズが合っていない場合も。月経カップは膣内を真空状態にするので、しっかりはまっていれば漏れることはありません。中でカップがしっかり開いていない可能性がありますね」と正しいサイズ選びと使用方法の確認を訴える。

 月経カップはコロナ前にテレビで取り上げられブームのようになったが、コロナに入ってから落ち着いた。一度買うとそれ以降あまり買い替える必要がないため、徐々にひろがりを感じているという。

 見慣れない見た目に躊躇してしまう人も。だが蒸れない、匂わない、長く使え、お財布にも優しい月経カップ。一度チャレンジしてみるは価値はあるかも。

 (デイリースポーツ特約・氷室ゆに)

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