小沢仁志・後編 悪いけど本当はすごく優しい
河原での決闘シーンの撮影が終わってから小沢仁志さんをウチに連れて帰って、近所のステーキ屋さんで「腹一杯食ってくれ」とごちそうしました。
ステーキを焼いて、クレソンを付けてもらったんですが、「クレソンは好きじゃない」って言う小沢さんに、僕は「食べなきゃダメだ。暮れに食べなきゃ損をする…クレソン」ってダジャレを言ったらしいんですよ。
僕はまるで覚えてなくて、こないだ小沢さんに会ったら「よくくだらないダジャレを聞かされて…。あの時はよく飯を食わせてくれました」って思い出話をしていました。
小沢さんとは「スクール☆ウォーズ」が終わって何年後かに「青山で会おうか」って言って、会いました。
彼は真っ白いロングコートの襟を立てて、すごくそういう路線に入っていて。「随分キザなカッコだな」って言ったら、「コレ、俺のアレ」って。しゃべり方もそういう路線でした。こないだ彼に電話したら「今、沖縄のベースの中を歩いてんだよ」って。
小沢さんがブレークしたのは、とてもうれしかったですよ。「スクール☆ウォーズ」もそうでしたが、彼はそういうコワモテの役が似合ったと思う。
ただ、僕の知っている小沢仁志は、「スクール☆ウォーズ」の中の、悪いけど本当はすごく優しいっていうイメージができあがっているんです。
先日も番組で共演したんですが、僕のおなかに脂肪がついていたら「山下さん、ダメだよこんな腹じゃ」って。小沢さん本人はけっこう鍛えていて、僕もトレーニングするけど、その辺でいじめられたんで口答えできない。あの時の借りを返して、得意げな顔をしたいですね。
体を動かすのは好きなんですよ。暇な時はジムに行っています。ただ、筋トレして胸を厚くしたりっていうのは40代まで。今はインナーマッスルを鍛える体操ばかりしています。硬い体よりも柔軟性を。ハードなものを持つとケガするので、好みが変わりました。見た目も大切ですから、ファッショナブルにね。