「肝臓が腫れてるな」はいいテンションのサイン
「スクール☆ウォーズ」では、感情的にガーッと怒ったりするシーンとか、気持ちを盛り上げていると、肝臓が腫れているのがわかりました。泣きすぎた時は「何か肝臓が来てるな」とか。あとは過呼吸になって手先がしびれたり、そういうのはありましたね。
そして疲労です。また、自分をそういうところに追い込まないと、そういうお芝居はできないんです。
わかっているから、「ちょっと過呼吸になってるな」とか、「怒りで肝臓がちょっと腫れてるな」とか、なんとなく意識しながらやっていました。「体に悪いなあ」みたいな。ホント、そういう身を削る感じまでいかないと、やっぱり「スクール☆ウォーズ」はできませんでした。
そうやって自分で自分の体と心とを確かめながら、やっぱりそれが一生懸命やった証しみたいに自分の中で納得するんです。
「軽くやってないよ、本気だぜ」っていうようなことを自分でも確認したかったから、「肝臓がちょっと腫れてるな」と思っても、逆にちょっとうれしかった、みたいな。「おお、来てるな」みたいな。そういうところは、自分を変に冷静に見てましたね。
過呼吸がちょっと来て手足がしびれているけど、これは「テンションがいいところに来てるから、こういうふうになるんだな」と考えたり。セーブするというより、そういうふうに「もっともっと行け!」みたいな感じで、自分を追い込んでいました。
そういう古傷のようなものが、けっこう今になってきていますね。ぶっ飛んだりして、腰にきたり、肩にきたり。肩はアクションシーンを撮影していた時に左からドンと落ちて。軽く脱きゅうしていたり、そういうのが治りきらなかったり。
やっぱり、いいパフォーマンスを見せたいじゃないですか。ケガは全部、仕事でしていますね。