熱い男の役、必ず来ますよね
「スクール☆ウォーズ」(84~85年)でできあがった熱血漢というイメージですが、自分の中にもそういう面はあると思います。キャラクターを演じる時に、プロデューサーが「こういうキャラクターでいってほしいな」というふうに思ったんでしょうね。
「太陽にほえろ!」(山下の出演は79~81年)で僕が演じたスニーカー刑事もある意味熱血漢で、僕にそういうイメージがあったんでしょうね。まあ、「太陽にほえろ!」の新人刑事はみんな熱血漢ですから。
大映ドラマは「スクール☆ウォーズ」以外にも出ています。やっぱり教師役をやりましたが、こういう激しい、熱血の役じゃなかった。「ヤヌスの鏡」(85~86年)かな。
叫ぶ役は多いですよ。この間もNHK BSプレミアムのドラマ(「朗読屋」。1月18日に放送済み)をやったんですけど、僕はイカ漁師役で、怒りキャラっていうか。
詩人の中原中也をテーマに物語が展開して、中原中也を知らないでいる若者が主人公。「北の国から」の吉岡秀隆さんです。その吉岡さんを船の上から突き落とそうとするような、すごい地方なまり(※1)の漁師の役をやってきましたけど、そういう熱い男の役っていうのは必ず来ますよね。
叫ぶ役が多いんです。「朗読屋」の時も声がかれちゃって。撮影って時間が長いじゃないですか。本番もワンシーンを4回くらいやらなきゃならないんですよ。色んな方向から撮るんで。テンションをガーッと上げちゃって、声をガーッと張っちゃうと、夜のシーンでは声がものすごくかれちゃって。
僕はそういうのがものすごく多い。叫びキャラっていうか、怒りキャラですね。大河ドラマ「花燃ゆ」(15年)で演じた来島又兵衛もそういう役でした(※2)。
※1 「朗読屋」は山下の出身地・山口発地域ドラマ。
※2 大河ドラマは他に「春日局」(89年)「徳川慶喜」(98年)「葵 徳川三代」(00年)「天地人」(09年)に出演している。