「コタロー」で意識したさりげないやり取り
みなさん、こんにちは。主演ドラマ「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」も、あす27日で第7話。いよいよ後半戦に入ってきました。
お陰さまで多くの反響もいただいていて、ありがたい限りです。何よりスタッフさんの“コタロー愛”がすごいし、現場のファミリー感も強い。これが「シーズン2」の良さなんでしょうね。続編ものってよく「シーズン1」の方がいいと言われがちだったりもするんですけど、今回、それをはねのけられてるんじゃないかなと。キャスト、スタッフ含め、その自負があります。
僕は器用じゃないので、技術とかではなく、感情をリアルに伝えることを大事にしています。共感するという点では、主人公の狩野の心情は分かりやすかったかなと思う。朝ドラ「舞いあがれ!」で演じた悠人も不器用だったけど、狩野も、不器用な人間。僕も不器用やし、通じるところがあるのかもしれません。
ここまでで忘れられない場面はというと、第3話でコタロー(川原瑛都くん=9)が自分と家族のつらい過去を告白したシーン。隣に座って聞いていた狩野は、「頑張ったんだな」って一言だけ言葉をかけて、コタローの泣き顔が見えないように、そっとタオルを被せてあげて…。僕としても大切に演じました。
心がけたのは、あえて優しく見えすぎないようにっていうこと。監督さんにも「あんまり優しい顔ではやりたくない、ベタベタと甘い感じでは見られたくない」と提案させていただきました。
コタローは変に大人ぶってるから、ベタベタした優しさは嫌やろうし、2人はあくまで対等な関係。でも、「頑張ったんだな」って言ってあげたい狩野の寄り添う気持ちも分かるし。胸がギュッとするシーンだからこそ、さりげないやり取りを意識しましたね。
自分自身の演技は、もちろんテレビを通してチェックしています。朝ドラの時もそうでしたけど、3回は見るかな。完パケを見てオンエアを見て、さらに録画も見て。「ここ、こんな顔してたんや、甘いな」とか反省したり、めちゃくちゃいろんなこと思いますね。
ストーリーは終盤にかけて、グッと重厚になっていきます。ぜひ見届けてくださいね。
さて、9日で42歳になりました。変わらず楽しんでお仕事させていただいていること、ありがたく、幸せなことやなと思っています。