「アイビスＳＤ・Ｇ３」（２２日、新潟）

　３歳馬は過去１１回で１５頭が参戦して〈２・１・４・８〉。古馬混合になって間もない時期の重賞ながら、好走確率が高く、人気薄馬の活躍も目立つ。ハクサンムーンは、前走の出石特別（１０００万特別）が古馬との初対戦。ダッシュを決めて後続を引き離して逃げると、直線でも脚色は衰えず、５馬身差の圧勝を飾った。

　田中助手は１７日、「強いレースでしたね。スタートは普通だけど、２、３完歩目が速い。前々走の葵Ｓ（９着）は不完全燃焼だったが、気分良く勝つことができてよかった」と笑顔をのぞかせた。

　４４８キロでデビューしたが、前走は過去最高体重の４５６キロでの出走。「使いながら体が増えているように成長が感じられる」と栗毛の馬体は一戦ごとに力強さを増す。１１日の栗東坂路は４Ｆ５６秒３‐４０秒６‐１２秒４。楽な手応えで登坂した。「除外でレースは延びたが順調にきています。１週前は加減したが、今週ビシッとやれば十分でしょう」と引き続き気配は申し分ない。

　軽量馬が幅を利かせる直線競馬。５３キロを味方に、類いまれなスピードで格上挑戦の重賞舞台でもキラリと輝く。