【中京記念】リターンズ、充実一途

 「中京記念・G3」(22日、中京)

 新設されたサマーマイルシリーズの開幕戦の追い切りが18日、東西トレセンで行われた。メイSを制して勢いに乗るエーシンリターンズが栗東坂路を軽快なフットワークで駆け上がり、重賞初制覇へ好気配を漂わせた。前走で大敗を喫したショウリュウムーンは反撃へ申し分のない動きを披露。また、安田記念4着のダノンヨーヨーも力強い走りで好調ぶりをアピールした。

 ベストの舞台で、充実一途の5歳牝馬が重賞初制覇をもくろむ。エーシンリターンズは栗東坂路を単走。テンからキビキビとしたフットワークでチップを蹴散らし、残り1Fで左の肩ムチが入るとさらに加速。4F51秒9‐37秒9‐11秒9を計時した。

 またがった松山は「追い出してからの反応、切れ味が良かったと思う。無理をせずに、楽な感じで時計が出ていますね」と納得の笑み。見届けた坂口師は「いい時計は出たが、乗り手の体重が軽いし、ハロー(馬場整地)のあとだったからね。ただ、確かに状態もいいよ」と仕上がりには胸を張る。

 着差以上の内容と言ってもいいだろう。前走は控えるスタイルを覆し、果敢にハナを奪ってマイペースで逃走。迫り来る牡馬勢を余力たっぷりに退けてVを決めた。その前走を含めて2勝をマークしている左回り、そして1Fの距離短縮。プラス材料を追い風に、タイトル奪取を果たしたい。「前走後は短期放牧を挟んで、ここを目標にやってきた。千六はいいし、ハンデ(54キロ)もこのぐらいだろう。使い込むよりも休み明けの方が走るので楽しみだね」と指揮官は期待度の高さを隠さない。

 現在、サマージョッキーズシリーズで7位につける松山にとっても力が入る一戦に違いない。「自在というか、どこからでもレースができるタイプですからね。イメージしているのは好位差し。先週からコースが変わったが、それがいい方向に向いてくれれば」。チャンスを最大限に生かして、人馬ともに夏の主役を目指していく。

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