【クイーンS】ユアーズ、秋へ好発進だ
「クイーンS・G3」(29日、札幌)
ジェンティルドンナの3冠阻止へ、昨年の牡馬3冠ジョッキー・池添を背に、アイムユアーズがひと足早く始動する。春2冠は桜花賞が3着、オークスも4着と、もうワンパンチを欠いた。それでも手塚師は、前走後に右肩上がりで描き始めた良化曲線に、しっかりと手応えを感じ取る。
「現時点で体は470キロ(前走のオークス=444キロ)くらい。オークスを速い時計で走った反動はなく、休ませて急激に成長した感じ」。どんな条件でも崩れないセンスの良さを武器とする馬が、リフレッシュ放牧の効果でたくましさもアップさせた。母系は成長力に富むエアグルーヴの一族でもあり、期待は大きく膨らむ。
1週前追い切りには、今回が初コンビとなる池添が騎乗。「乗りやすい。いい馬に巡り会えて楽しみです」と、ファーストコンタクトで申し分ない感触をつかんだ。「太め感はなく、馬なりでいい反応。スピードに乗ったときの走りは、さすが3歳世代で上位と思わせるものでした」と鞍上は続けた。
このあとは秋華賞(10月14日・京都)へ直行の予定。3つ目の重賞タイトルを手みやげに、淀の3冠最終戦へ向かう。