【クイーンS】エリン北の大地で復活だ
「クイーンS・G3」(29日、札幌)
目指すは完全復活だ。前走のマーメイドSは7着だった昨年のオークス馬エリンコートが、北の大地へ2つ目のタイトルを獲りにきた。
前走後は栗東で調整され、先週に函館へ入厩した。「輸送は慣れているので大丈夫だった。こっちは涼しいし、体が減らないのはいい傾向だね」と黒田助手。函館はデビュー前から札幌で未勝利を勝つ(3戦目)まで滞在した競馬場。久々の来場になったが、すっかり環境になじんでいる。「毛ヅヤはいいし、体調面は問題ない」と好気配を伝える。
オークスV後は腰の不安に悩まされた。前走も「腰がついてこないような感じがする」と説明するように、本来のフォームで走れていなかった。そこでこの中間から、調教場を坂路からコースに変えて腰に負担がかからないようにした。「レースを使ったあとはこれまでよりもいいし、腰も徐々にだけど良くなっている」と変化を口にする。
「ここできっかけをつかんでくれれば」。メンバーで唯一頭のG1馬。しかも札幌は初勝利を挙げた舞台。大きく変わる要素は十分だ。