【小倉記念】バラード久々“タイ獲る”
「小倉記念・G3」(8月5日、小倉)
完全復活を誓う。ダノンバラードの前走は、2歳時のラジオNIKKEI杯2歳S以来、約1年半ぶりのV。準オープンに降級すれば力が違った。「持ち味が生きた。口向きの悪い馬でこれまで左回りは追いづらい面があったけど、小牧さんは“左回りでも気にならなかった”って言っていた。手が合うんでしょう」。池江師は手の内に入れた鞍上を笑顔でたたえる。
同じ左回りの目黒記念では外へモタれたり、掛かったりとうまくかみ合わなかった。「勝てる力はあるし、チャンスもあったのに勝ち切れなかった」。あと一歩及ばないレースが続いたのは左回りの競馬場が続いた影響が大きい。ところが、前走は内容が一変。鬼門と言える設定で結果を残し、大きな自信を得た。
今回は右回りの小倉。中日新聞杯では3着に敗れたとはいえ、勝ち馬と同タイムの接戦を演じている。「右回りはより安心できる。小回りといってもスパイラル。気にしていないよ」。馬群がばらけやすいと言われるスパイラルコースならスムーズにさばける。皐月賞で3着と健闘したディープインパクト産駒だが、重賞勝ちは、まだひとつだけ。久々のタイトル奪取で実りの秋へと弾みをつける。