【札幌記念】スターリー、V強奪だ
「札幌記念・G2」(19日、札幌)
洋芝巧者が得意舞台でG1級の強豪にひと泡吹かせる。マイネルスターリーは札幌芝でメンバー最多の5勝。藤原助手は14日、「時計のかかる芝はいい。とにかく粘っこい馬。先に抜け出して後続を封じる感じでいきたいね。強引なくらいの競馬したい」と脳裏には、Vへのイメージが描かれている。
作戦を実行に移すのは柴田大だ。2走前のエプソムCで初騎乗。4角先頭という後続馬を恐れぬ果敢な騎乗で3着に入った。藤原助手は当時のレースを高く評価。「ああいう競馬をするのがいい馬。あの一戦でジョッキーも特徴が分かったはず。トーセンジョーダンと同じような競馬をしても負けるんだから」と再現を期待した。
14日朝は角馬場でじっくりと体をほぐして最終追いに備えた。ここ2週、連日のようにまたがって状態を確認している竹之下は「日に日に良くなっているのが分かりますね。1週前の時点では少し重かったけど、きょうは素軽かった。前向きさもある」と心身の充実を証言。G1馬3頭はいずれも休養明け。得意舞台+積極騎乗でスキを突く。