【北九州記念】夏女王ヴァーゴウ好気配
「北九州記念・G3」(19日、小倉)
昨年のサマースプリントチャンプが快活な動きだ。エーシンヴァーゴウが15日、栗東CWを素軽いフットワークで走破。シリーズ連覇に向けて好気配を漂わせた。ヘニーハウンドは栗東坂路で僚馬に追走並入。久々でも態勢は整っている。
四肢をしっかり伸ばして状態の良さを示した。エーシンヴァーゴウは栗東CWを単走。序盤はゆったり構え、4角を丁寧に回って直線は内へ。ラスト1Fで手綱をしごかれると、軽快なフットワークを繰り出し、4F49秒2‐36秒3‐12秒5のタイムでゴール板を貫いた。
これまでは坂路を主体に追い切られてきたが、小崎師は「ここ2走が直線競馬だったから、コーナリングを確かめる意味で」と意図を説明。「少し走りにくそうな感じはあったが、状態はアップしている。ハミがかりからして違う」と合格点を与えた。
昨年のサマースプリントシリーズチャンプで、スプリンターズSの3着馬。前走のアイビスSDは3着に敗れたが、ドバイ遠征からの帰国初戦。情状酌量の余地はあるだろう。「前走は直線競馬への適性と、底力で頑張ってくれた。冬と夏とでは馬の張りが違うし、今回は復帰2戦目で走りごろだと思う。このあと、セントウルS(9月9日・阪神)までは行く予定」とトレーナー。シリーズ連覇を見据え、改めて夏女を強く印象づける。