【北九州記念】エンデバーRレコードV

 「北九州記念・G3」(19日、小倉)

 南国の競馬ファンもビックリ!8番人気のスギノエンデバーが豪快に重賞初制覇。直線大外から極上の末脚を見せつけた。走破タイムの1分6秒9は、従来のレースレコードを0秒2更新した。初コンビの北村友は、昨年のトウカイミステリーに続く連覇を達成。父サクラバクシンオーも、11年連続で産駒の重賞Vとなった。2着に12番人気のシゲルスダチ、3着には6番人気のエピセアロームが入り、3連単は99万円超えの大波乱となった。

 得意の6F戦で底力を見せつけた。8番人気のスギノエンデバーが、直線大外から極上の末脚を繰り出し、重賞初制覇。初めてコンビを組んだ北村友は「馬の具合の良さが出たレースでした」と相棒の走りをたたえた。

 道中は中団に控え、勝負どころで迷わず外へ。瞬時にギアを上げ、前団をまとめて切り捨てた。「追い出してからの一瞬の反応が良かったので、内の馬を捕らえられると思いました」。自身にとっては昨年(トウカイミステリー)に続く連覇。そして08年から5年連続の重賞Vを達成。この日3RでJRA通算300勝を決めたばかり。「今年も重賞を勝ちたいと思っていた。(連続重賞Vを)継続できて良かったです」と白い歯をのぞかせた。

 浅見師は4月の阪神牝馬S(クィーンズバーン)に続き、今年2つ目のタイトル奪取。「ジョッキーがうまいこと乗ってくれたし、馬の出来も良かったからね」と穏やかな表情で喜びを語った。次走は未定だが、これでサマースプリントシリーズ初となる“牡馬チャンピオン”の座も射程圏となった。南国で輝いたスプリンターが、どんな進路を選択するのか。注目が集まる。

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