「新潟２歳Ｓ・Ｇ３」（２６日、新潟）

　越後路で行われる若駒の争い。今年は混戦のメンバーとなった。２歳馬が既に５頭も勝ち上がっている鈴木孝厩舎からは、カラフルブラッサムが参戦。デビュー戦で見せた鋭い決め手を武器に厩舎の重賞初Ｖを狙う。

　開業３年目で快進撃を続ける鈴木孝厩舎。昨年の７勝を上回る１３勝を挙げているが、２歳馬の勝ち上がりは安田厩舎と並んでトップの５頭を数える。越後路の２歳チャンピオン決定戦には小倉で勝利を飾ったカラフルブラッサムを送り込み、厩舎の重賞初Ｖを狙う。

　強烈な末脚で新馬戦を制した。「もう少し前にいけると思ったが、ハミを取らなかった。モノを見るところがあるし、初めての競馬でしたからね。３角でもモタついただけにヒヤヒヤした」と振り返る久保田助手だが、最速の上がり３５秒０をマークし、人気を集めた２着馬ヘミングウェイをあっさり差し切った。「おとなしい馬。走る時以外はいい意味でやる気がない。ただ、調教でも直線の反応がいい。頭がいいんですね」と感心する。

　半兄は佐賀記念を制するなど、ダート戦線で活躍するピイラニハイウェイだが、「手脚が軽い」と妹はいかにも芝向き。直線の長い新潟の外回りはもってこいの舞台だ。「前回は輸送での馬体減を心配しましたが、問題はなかった。まだ目いっぱいの仕上がりではなかったし、一度使って良くなっています」。上昇カーブを描き、重賞で鮮やかな花を咲かせる。