【エルムS】レジェンド5馬身差圧倒

 「エルムS・G3」(25日、札幌)

 4連勝の勢いそのままに、ローマンレジェンドが21日、函館ダートで躍動した。ミッキーバルーン(3歳500万下)を4馬身追走し、直線で内に入って並びかけると、手応えの差は歴然だ。ギリギリまで“かわいがる”予定だったが、バルーンに騎乗していた荻野助手から「行ってもいいぞ!」と指示が出ると、瞬く間に5馬身突き放した。

 6F83秒0‐40秒1‐12秒4。ケイコをつけた千葉(レースは岩田)が「初めて乗ったけど、動きがハンパじゃない。前の馬を意識して、どこで捕らえてやろうかというオーラが出まくっている。レベルが違いますよ」と舌を巻いた。

 函館競馬場に滞在できるのは22日まで。“裏函組”は当日の追い切り後に札幌へ輸送するが、重賞出走予定馬の中で、ただ1頭、火曜追いを選択した。荻野助手はその理由を「函館‐札幌間は、栗東から東京競馬場くらいの距離がある。追い切りのあとの移動はこたえますよ」と説明した。

 一線級とは初対戦。「正直、エスポは強い。でも、この馬はストライドが違うから」。挑戦者の立場を強調しながらも、大きな完歩でG1馬をのみ込むシーンを、しっかりとイメージしていた。

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