「新潟記念・Ｇ３」（９月２日、新潟）

　逆転でのシリーズ制覇を狙うトーセンラーが２９日、好調キープをアピールした。最終リハは栗東芝を単走。川田（レースは蛯名）を背に序盤はゆったりと入ると、スムーズなコーナリングで直線を向く。軽くハミをかける程度で、ステッキを使うこともない。それでも自ら体を使って、力強い伸び脚を披露。最後まで馬なりで５Ｆ６６秒６‐３７秒６‐１２秒５をマークした。

　藤原英師も「体調の維持が目的の調教。軽めの調整だが、いい内容だったと思う」と合格点を与える。七夕賞、小倉記念では連続２着。今回は〈０００３〉と結果の出ていない左回りでの一戦になるが「この馬が左回りを走るときは道悪が多いし、そのせいもあると思う。今回は良馬場でやれそうだし、克服してほしい」と反撃を期待する。

　サマー２０００シリーズでは１０ポイントで４位タイ。頂点に立つには勝利が絶対条件。「勝たなければチャンピオンにはなれないし、勝ちを意識して馬をつくってきた。何とか結果を出してほしい」と力を込める。三度目の正直でＶをつかみ、新たな勲章を手に飛躍の秋へとつなげる。