【札幌2歳S】コディーノ圧巻レコード
「札幌2歳S・G3」(1日、札幌)
関東のファンタジスタが北都で魅せた。道中4番手を追走したコディーノは、直線で外に持ち出すと一気に加速して先頭に。ラウンドワールドの追撃を振り切り、ゴールへ飛び込んだ。出世レースで、1分48秒5のレースレコードを樹立。クラシック候補に躍り出た。
付きっきりで面倒を見てきた横山典は笑顔が絶えない。「2回目でちゃんとゲートを出てくれたし、折り合いがついて、追い出してからの反応も良かった。操縦しやすいし、まだ緩いなかでこれだけの競馬ができるのは大したもの」と無限の可能性に胸を高鳴らせた。
藤沢和師は札幌での重賞初V。現役単独トップの重賞84勝で、JRA全10場重賞制覇へ残すは小倉のみとした。「気が乗りやすく、速いところが得意な血統だけど、落ち着いていたし、余裕がある。道中も掛からない。いろんなことが教えられる」と語り、まだ成し得ていない牡馬クラシック制覇に手応えをつかむ。
今後は北海道のノーザンファーム早来に放牧へ出し、次走は東スポ杯2歳S(11月17日・東京)が有力。サッカー元イタリア代表のロベルト・バッジョの愛称を受け継いだ素質馬は、幻想的な走りで王道を突き進む。