【セントウルS】ワラタナ大金星狙う
「セントウルS・G2」(9日、阪神)
今年のサマースプリントシリーズは、最終戦を待たずにパドトロワの優勝で幕を閉じた。第5戦・キーンランドCを振り返って、鮫島師は「あの鼻差は大きかったね」としてやったりの表情だ。意気消沈する陣営を横目に、指揮官は早くも次の一手を打つ。シリーズ最終戦よりも、G1前哨戦の意味合いが濃くなった一戦に、秋の飛躍を期待する3歳牝馬マコトナワラタナを送り込む。
復帰初戦の北九州記念は大敗を喫したが、トレーナーに悲観の色は見られない。「休ませて馬体は成長したが、レースの2週前ぐらいからテンションが上がってしまって…。その分、調教で無理をできなかったんだ」。中身が伴わないなか、勝ち馬から0秒6差なら悪くない。次走に期待を抱かせる走りは見せた。
ひと叩きしてたまっていたガスが抜けて、攻めの動きはスムーズに。1週前追い切りでは、栗東坂路で4F51秒9の好時計を記録した。「今度はしっかりと乗れている。過去の傾向からも、中2~3週のローテはいいからね」。切れ味は世代トップクラス。シリーズVの先輩のバトンを受け、強豪相手に大金星を狙う。