スマートファルコン電撃引退…種牡馬に
交流G1を6連勝するなど、ダート界を引っ張ってきたスマートファルコン(牡7歳、栗東・小崎)が左飛節腱しょう炎を発症し、引退することになった。4日、小崎師が明らかにした。北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする。
07年10月に美浦の畠山吉厩舎からデビュー。08年夏に小崎厩舎への転厩後、ダート路線へ的を絞ると快進撃がスタート。10、11年東京大賞典を連覇するなど、交流重賞19勝を挙げた。10年のJBCクラシックから今年1月の川崎記念までG1・6連勝を含む、重賞9連勝も達成。84年のグレード制導入以降ではオグリキャップ、タイキシャトル、テイエムオペラオーの8連勝を更新する大記録を打ち立てた。
スタートでつまずき、10着に終わった今春のドバイワールドCが最後のレースに。通算成績は34戦23勝(うち地方25戦19勝、海外1戦0勝)。08年10月の白山大賞典以降は、一度も中央のレースに出走することはなかった。10年の東京大賞典ではダート2000メートルの日本レコードとなる2分0秒4を樹立。芝並みのペースで逃げるスタイルで活躍した快速馬は、突然の現役引退を強いられることになった。