【新馬戦】キンカク血統&能力一級品
「新馬戦」(16日、阪神)
クラシックを約束された良血馬だ。アドマイヤキンカク(牡)は父がディープインパクトなら、祖母がエアグルーヴ。日曜の阪神5R(芝1800メートル)で初陣を迎える。
ここまでの道のりは決して順調ではなかった。「ゲート試験に5回ぐらい落ちたからね」と友道師が苦笑いする。“出遅れ”“ダッシュ不良”などが原因だったが、陣営の努力が実って8月8日に合格した。そこから本格的に時計を出して、素軽い動きを見せている。「ピュッとは反応しないけど、その分、距離が持ちそう。動きが柔らかくて、現時点では十分な動きをしているんじゃないかな」。新馬戦Vを予感させるケイコの気配に満足げな表情を見せる。
7日には米国遠征から帰国したばかりの福永が騎乗し、感触を確かめた。ゲートからの発馬をスムーズに決めて「心配していたけど、しっかり出ていたし、問題ないんじゃないかな。鋭かったよ。この感じなら本当に楽しみ」とユーイチは期待を込める。日本を代表する血脈を受け継ぎ、仁川のターフでまばゆい光を放つ。