【スプリンターズS】サンダー電光石火
「スプリンターズS・G1」(30日、中山)
自慢の決め手でスプリントの頂点へ。強豪馬に敬意を表しながらも、スプリングサンダーを送り出す昆師は25日、静かにチャンスをうかがう。「有力どころは強烈に強いから楽ではないけど、出来の良さと展開の助けがあれば突き抜ける脚はある」。
今夏は10年6月以来のスプリント戦に参戦。CBC賞では0秒1差の2着、キーンランドCでは0秒4差の5着。どちらもメンバー最速の上がりをマークした。特に前走は小回りの札幌で前残りの展開ながらも、4角11番手からの追い上げだった。「札幌はどうかなと思ったけど、脚は使っていた。1200メートルでも無理は利く」と対応できる見通しは立っている。
状態面もさらに上向きだ。20日の栗東坂路では4F50秒4‐37秒2‐12秒7の一番時計を計時し鋭い動きを見せた。2番目だったダッシャーゴーゴーのタイムは51秒4。「先週はそんなにいい馬場ではなかったが、1頭だけ50秒台だからね」と元気な姿に目を細める。
いざ、秋のスプリント王決定戦へ。初の中山参戦にも「札幌よりは競馬はしやすいと思う」と前向き。前を行くライバル勢を電光石火の差し脚で一気にのみ込む。