【日本テレビ盃】ソリタリー重賞連覇
「日本テレビ盃・交流G2」(26日、船橋)
偉大な兄ヴァーミリアンに続け‐。好位の外3番手を追走した1番人気のソリタリーキングが、直線で抜け出し重賞連覇を飾った。これでJBCクラシック(11月5日・川崎)の優先出走権を手に入れた。外から猛追したサイレントメロディが2着。4角先頭のマグニフィカが3着に粘った。
ペースが遅く、1角の入りで好位を取ったソリタリーキングに有利な展開になった。4角までは3番手を悠々と追走。先に抜け出すマグニフィカを直線で抜き去ると、迫るサイレントメロディも力でねじ伏せた。
鞍上の内田博にも余裕があった。「春からかなり馬が良くなってきた。小細工せず、3番手で手応えがあったので、相手を見ながら」の追い出し。かつて自身が大活躍した南関東は庭。仕掛けのポイントは熟知している。「こういったレースができて楽しみになってきた。南関東で育ててもらった内田ですから。地方、JRAでもっと活躍したい」と目を輝かせた。
5月の東海Sに続く重賞連覇。休み明けも苦にならなかった。「休養前と同じようにハミを取って走ってくれた」と石坂師は愛馬の成長を喜ぶ。これで半兄ヴァーミリアンが3連覇したJBCクラシックへ堂々と駒を進められる。「(兄の)足元くらいにはたどり付いた。馬が自信を持って、やる気がある。一言で言えば良血開花」と師。兄も歩んだダートG1路線へ、はっきり視界が開けた。