11年春盾制覇のヒルノダムールが引退
11年天皇賞・春の優勝馬ヒルノダムール(牡5歳、栗東・昆)が右前浅屈腱炎を発症し、引退することが26日、明らかになった。札幌記念3着のあと、秋は京都大賞典からジャパンCと有馬記念を予定していたが、20日の追い切り後、脚元に腫れが確認され、検査の結果、故障が判明した。
昆師は「残念です。もともと年内までと思っていたのでこのまま引退します。凱旋門賞にも挑戦したし、すごい馬。過酷なレースを頑張ってくれた。強い世代と言われるなか、伝統ある天皇賞を勝てたのは本当によかった」と愛馬をねぎらった。
天皇賞・春を制した11年秋にはフランスへ遠征し、フォワ賞2着をステップに挑戦した凱旋門賞では10着に敗れた。通算成績は21戦4勝(うち重賞2勝)。引退式は行わず、近日中に登録を抹消される。今後は種牡馬になる予定だが、けい養先は未定となっている。