【スプリンターズS】フィフス一撃だ

 「スプリンターズS・G1」(30日、中山)

 一発の予感を抱かせる好調教。フィフスペトルが26日、朝一番の美浦Wで躍動した。3馬身ほど前に加速目標としてウインガイア(3歳未勝利)を置いて迎えた直線、残り1F過ぎからのパフォーマンスは圧巻だった。鞍上がムチを抜いただけで鋭く反応し、並ぶ間もなく抜き去って2馬身先着。素軽さ満点に駆け抜けた。

 5F67秒7‐37秒8‐12秒4。安田記念7着以来、4カ月ぶりとなる不安を全く感じさせない動きに、加藤征師は満足そうな表情を見せる。「当初は単走か、4Fからの追い切りでいいかと思ったが、少し体が立派に見えたので5Fからの併せ馬に変更。これでちょうどいい」とうなずいた。

 昨年のこのレース(6着)は勝負どころで勝者カレンチャンに外からフタをされ、前に位置していた1番人気ロケットマン(4着)も思いのほか動けなかったことで窮屈な競馬を強いられた。それでいながら0秒5差。3戦2勝の芝6Fへの適性は、想像以上に高い可能性がある。「性格が従順で立ち回りが上手。去年も“さばき方ひとつでは…”という内容だったからね」とトレーナー。穴候補に急浮上だ。

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