「スプリンターズＳ・Ｇ１」（３０日、中山）

　昨年の雪辱へ、ラッキーナインが日本での初Ｖに意欲を燃やしている。昨年のセントウルＳでは２着したが、続くスプリンターズＳでは不利もあって５着、今年の安田記念でも１１着とひと息。３度目の来日で、念願の金メダルを狙っている。

　短距離王国の香港で、Ｇ１・３勝の実績がありながらも日本では未勝利。しかし、ビュッセイ助手は２７日、「昨年のこのレースは前が壁になり、力を発揮できなかったし、安田記念は自国のシーズンオフ間近ということもあり、疲れがあったようだ」と敗因を挙げて、決して力負けではないことを強調する。中山の芝にも「適性はあると思っている」と自信をのぞかせる。

　ここまでの調整は順調だ。２７日朝はダートで軽めのキャンター。「動きは良かった」と同助手。昨年は僚馬グリーンバーディーとともに調整してきたが、今年は１頭で来日した。「帯同馬がいない状態でもテンションは上がっていない。精神的に強くなっている」と、確実な成長ぶりをアピールする。

　香港では数字の“９”が縁起がいいことから名付けられた馬名。５着に敗れた昨年は、１０月の４回中山８日目に行われたが、今年は“９”月の４回中山“９”日目に行われる大一番。運も味方につけそうだ！？