【毎日王冠】フェデラリスト好気配

 「毎日王冠・G2」(7日、東京)

 馬任せの調整が仕上がりの良さを証明する。3日、美浦Wで単走追いのフェデラリストは、ゆったりとスタート。徐々にピッチを上げ、直線では自らハミを取ってグイッと伸びた。5F68秒6‐38秒6‐13秒2。1週前は強めに追い、当週は馬なりにとどめるパターン。春に中山金杯→中山記念を連勝したときと同じで、いわば理想的な調整過程だ。

 自ら感触を確かめた田中剛師は「時計は予定通り。いいときの雰囲気ですね。先週の追い切りで馬が変わった。宝塚記念(10着)は、1週前とレース週の追い切りが逆になってしまったから」と満足げ。先月19日には雷鳴に驚き、馬房内で暴れたために左トモを外傷。その影響で生じた調整の狂いを、ここ2週できっちりと取り戻した。

精神面も成長 夏場を休養に充て、精神面も成長。「春は角馬場からコースに出るときに厩務員がついていたけど、今は大丈夫。落ち着きが出てきた」と頼もしくなった愛馬に信頼を寄せる。始動戦でひとまわり大きくなった姿を披露し、目標の天皇賞・秋(28日・東京)につなげていきたい。

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