【毎日王冠】リターン久々も好仕上がり

 「毎日王冠・G2」(7日、東京)

 今春のマイル王の座を射止めたストロングリターンは、同じく毎日王冠に出走する同厩舎のリアルインパクトと美浦Wで併せ馬。久々を感じさせない軽快な動きで1馬身の先着を決めて好仕上がりをアピールした。安田記念を日本レコードで勝った実力馬が、秋初戦でどんな走りを見せるか注目だ。

 美浦Wで豪華な併せ馬を行い、迫力のあるパフォーマンスを披露した。安田記念を制して春のマイル王の座に就いたストロングリターンが、昨年の安田記念覇者リアルインパクトと併せ馬。2馬身追走する形から、最後は馬なりで1馬身突き放し切れのある動き。5F65秒6‐37秒6‐12秒9。4カ月ぶりの実戦を感じさせなかった。

 「早くに帰厩して順調に乗り込んできた。硬さもなくなっている」と橋本助手。8月31日に美浦へ戻ると、約1カ月の期間をかけてじっくりと調整してきた。「具合が良過ぎるのか、馬体が絞れないくらい。10キロくらいは増えているかもしれないが、許容範囲内でしょう」と、大幅な馬体増を気にしながらも力を出せる状態にあることをアピールした。

 昨年の京王杯SCで重賞初制覇を達成すると、続く安田記念で2着。今年に入ると富士S、京王杯SCこそ4着に敗れたが、安田記念で念願のG1タイトルを手に入れた。勝ち時計1分31秒3は、10年NHKマイルCでダノンシャンティが記録した日本レコードより0秒1速いもの。心身ともに充実してきた。

 「府中の開幕週は先行有利になりがちで、今回は流れも落ち着く千八の競馬。58キロの斤量を考えると難しい競馬になりそう」と橋本助手。久々の距離、差しに不向きな展開、他馬より重い斤量などの不安要素はあるものの、「そこは底力でカバーしてもらいたい」と能力の高さに期待する。目標はマイルCS(11月18日・京都)。秋初戦のレースで弾みをつけて、マイルG1春秋制覇を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス