【府中牝馬S】イサベル復活!重賞V2
「府中牝馬S・G2」(13日、東京)
切れ味がよみがえった。中団でじっくり脚をためたマイネイサベルが、直線で一気にはじけた。G1馬たちを次々とのみ込み、最後は先に抜け出したスマートシルエットをきっちり捕らえて快勝。上がり3F33秒0の末脚を繰り出し、10年新潟2歳S以来2年1カ月ぶりの白星を飾った。
シェイプアップが成功した。「体が増えて鈍かったから、水野先生に10キロ絞ってくれと言った。きょうはいい体だった」。松岡の注文通り、陣営は寸分の狂いもない10キロ減の470キロで送り出した。好位につけて失速した新潟記念を教訓にし、水野師も「しっかりためてくれ」とリクエスト。互いに胸襟を開いて意見をぶつけ合い、久々の美酒にありついた。
オーナーサイドとの協議になるが、次走はエリザベス女王杯(11月11日・京都)が有力。松岡は「手先の軽さが生命線。それが戻ったし、上でもやれるはず」とG1獲りを意識する。水野師も「オークス(6着)でも頑張っていたし、2200メートルも持つ」と思いは同じだ。京都の外回りは文句なしの舞台。この日、見せた強烈な末脚を淀で再現してみせる。