【秋華賞】ハワイアン体調しっかり
「秋華賞・G1」(14日、京都)
上がり馬が一陣の風を吹き込む。決戦を翌日に控えた13日の午前6時、ハワイアンウインドは栗東坂路を素軽い身のこなしで駆け上がった。「馬体の張りがいいし、前走を使って体調がしっかりした」と岡田師は出来に納得の表情を浮かべる。
勢いはメンバー随一だろう。5月の新潟で初白星を挙げると、夏の小倉では500万下をレコードV、続く1000万下を切れ味を生かして快勝し、最後の1冠に間に合わせた。「気が乗り過ぎてしまうタイプだが、追い切りではピンナがステッキを使わずに、うまく乗ってくれた。今もすごく落ち着いている」。闘志をギリギリまで内に閉じこめて、勝負どころで一気に解き放つ構えだ。
絶好枠ゲット 引き当てたのは(2)枠(4)番。00年ティコティコタック、08年ブラックエンブレム、昨年のアヴェンチュラと96年のレース創設以来、3頭の優勝馬を送り出している好ポジションだ。「この相手でどこまでやれるか。ただ、恥ずかしい競馬はしないと思うよ」と師はねじり鉢巻き。持ち前の末脚でライバルをまとめて切り伏せる準備は整った。