【菊花賞】シャスタ長丁場には不安なし
「菊花賞・G1」(21日、京都)
決戦前日の20日、マウントシャスタは栗東坂路で軽快な動きを披露した。しまいを軽く伸ばし、4F62秒7‐45秒8‐14秒6を計時。「予定通りですね。馬自体は元気で、落ち着きも見られます」と兼武助手は仕上がり具合に胸を張った。
前走の神戸新聞杯は2番人気に推されながら3着。「返し馬から気合が入り過ぎていた。でも、今回は使ったことで、うまくガス抜きができていると思う」と、叩き2戦目で前進を見込む。気性的に距離延長はプラスに働かないだろうが、陣営は長丁場を決して不安視していない。「折り合いがつけば、しまいもしっかりしていますから」と涼しい顔だった。
昨年はオルフェーヴルが三冠馬に輝いた。連覇達成なら、同一厩舎では50年ぶり2度目の快挙。兼武助手は「記録を狙っているわけではないですけど、結果的にそうなればいいですね。マウントシャスタにとっては一度切りの菊花賞。ここで何とか」と力を込めた。皐月賞、ダービーに駒を進められなかった素質馬が、最初で最後のクラシックに挑む。