【新馬戦】エピファネイア伝説の新馬戦V
「新馬戦」(21日、京都)
過去に数々の名馬がデビューしたことで“伝説の新馬戦”と呼ばれる一戦。菊花賞当日の京都の芝1800メートルの舞台で、今年もスター候補生が誕生した。1番人気エピファネイアが圧巻のレースぶりで初陣を飾った。
中団のインで折り合いに専念。直線で前が壁になって追い出しが遅れるシーンも何のその。外へ持ち出すと、高性能エンジンが火を噴く。並ぶ間もなくかわし、最後は手綱を押さえる余裕で3馬身差。上がりも唯一の33秒台(33秒5)と派手なパフォーマンスだった。
笑顔で出迎えた角居師は「完成されていたのでびっくりした。調教ではモタモタしていたので」と感心する。自らが管理し、05年のオークス、アメリカンオークスを制したシーザリオの子だけに喜びもひとしおだ。「あまり似ていないが、あんなに切れがあるとは思わなかった」。次走は未定だが、母の初Vは2歳の12月。「これでゆっくりとつくっていける」とホッとした表情を見せた。
福永も「追ってからの伸びがすごかった。いい体の使い方をする。ホント、楽しみな勝ちっぷり。母にも乗せてもらって騎手冥利(みょうり)に尽きる」。クラシックを狙える馬との出会いに「それ(伝説の‐)にふさわしい勝ち方。出たね」と期待に胸を躍らせた。