【菊花賞】メンディ根性、脱臼でも2着
「菊花賞・G1」(21日、京都)
夏を境に、急成長を遂げた長距離砲がG1初挑戦で確かな光を放った。セントライト記念2着のスカイディグニティが21日、クラシック最後の舞台で2着に入った。
道中は後方から6番手。外めを回る展開になったが、2周目の向正面で馬群に潜り込み、坂下から進出を開始。4角では好位まで取りつき、直線はメンディザバルのこん身の右ステッキを受けてとらえにかかったが、1馬身3/4差及ばなかった。
「先にゴールドシップに勢い良く行かれたので、少し置かれてしまった。その差を詰められなかったが、よく走っている」と振り返った鞍上は最後の4角で右肩に違和感があり、関節の脱臼が判明。12Rを乗り代わり、京都市内の病院に直行し、治療を受けた。今週の天皇賞・秋ではルーラーシップに騎乗予定で動向が注目される。
友道師は秋華賞のヴィルシーナに続き、2週連続でG1銀メダル。「これだけ走れば十分。最後は(枠の)内、外の差が出た」と悔しさのなかにも手応えをつかむ。今後はいったん、滋賀県のノーザンファームしがらきに短期放牧へ。「来春の天皇賞を目指したい」と盾獲りを目標に掲げた。