【萩S】パワフル巻き返しへ万全

 「萩S」(27日、京都 )

 スズカマンボ、フサイチリシャール、ヴァーミリアン、エイシンチャンプ、エイシンフラッシュなど、G1馬を輩出する出世レース。今年も素質馬が名を連ねる。注目はトーセンパワフルとネオウィズダムの“良血対決”だ。来春のクラシックへと弾みをつけるのは、果たしてどちらか‐。

 再進撃を開始する。今年の2歳のJRA一番星を飾ったトーセンパワフルだが、前走の札幌2歳Sでは7着。反撃へ向けて、山田助手も「まだ幼くて競馬勘が戻らないなか、厳しい競馬になりました。残念でしたが、あれが本来の姿ではないですからね」と力が入る。

 09年ダービー馬ロジユニヴァースの全弟という血統背景からデビュー前から注目度は高かった。ただ、ネオユニヴァース産駒らしい激しい気性の持ち主で粗削りな部分を残しながら実戦を迎えた。そんな精神面も「新馬戦のころはやんちゃをしたりしていましたが、そういうところもなくなってきて、大人になってきたと思います」と一戦ごとに成長を遂げている。

 17日の栗東CWでの1週前追い切りでは、3頭併せの真ん中で力強い動きを披露。厩舎の先輩に胸を借り、順調な調整ぶりをアピールした。「先週の時点でかなりいい仕上がりだったので、日曜日(21日)は追い切りを抜きました。今週の1本でしっかり仕上がると思いますよ」。出世レースを制し、偉大な兄が歩んだクラシックロードへ加速する。

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