ダービー馬ブリランテ引退、種牡馬に
ダービー馬ディープブリランテ(牡3歳、栗東・矢作)の引退が26日、JRAから発表された。同日付で競走馬登録を抹消し、今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となる予定。
菊花賞に向けて調整されていたが、追い切り翌日の18日に右前脚の屈腱炎を発症。当初は来秋の復帰を目指していたが、サンデーサラブレッドクラブのホームページによると、放牧先の北海道苫小牧市のノーザンファーム空港で改めて行われたエコー検査の結果、調教の過程で再発する危険性を否定できず、競走馬としての復帰は非常に困難であると判断。現役続行を断念することになった。
無念の矢作師「宝物でした」 矢作師は「もう一度ファンの前にお見せできないのが非常に残念ですが、サラブレッドはアスリートと思っていますし、引き際が大事だと考えました。この馬と過ごした1年余りは本当に夢のようでしたし、宝物でした。海外制覇の夢は子どもに託したいと思います」とコメントした。
新馬戦を5馬身差で圧勝すると、東スポ杯2歳Sで重賞初制覇。皐月賞は3着に敗れたが、ダービーで鼻差V。7月には英国へ遠征。キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1(8着)がラストランとなった。通算成績は7戦3勝(うちG1・1勝を含む重賞2勝、海外1戦0勝)。獲得賞金は292、056、000円。