【天皇賞】ブラックヒル外枠でも自然体
「天皇賞(秋)・G1」(28日、東京)
フルゲートで行われる天皇賞・秋は、枠がクローズアップされるレースでもある。頭を抱える人もいれば「終わった…」とつぶやく人も。(8)枠の勝率が極端に低く、外枠で“あきらめムード”になる関係者も多い。
カレンブラックヒルは(8)枠(16)番の外枠となったが、暗いムードはない。「枠順を知った瞬間?あ、外かって思った。どこの枠じゃないと(いけない)ってわけでもなかったから」。平田師の表情に“不安”や“不満”はみじんも感じられない。
デビューからの馬番は(2)(3)(4)(5)(4)番枠。(3)枠から内でしかレースをしていない。「初めての外枠だけど、ジョッキーが何とかするやろう。秋山は“偶数で良かった”って言ってたし。包まれることもないし、最初のコーナーまでにうまく誘導してくれたら大丈夫。自然体でいけばいい」。外枠の克服に力を込める。
適応能力ある 輸送を翌日に控えた金曜の朝は、栗東坂路で軽めの調整。4F61秒0‐45秒5‐15秒4をマークした。「いい感じ」とうなずくトレーナーは「こちらで把握しているよりも、いろんな引き出しを持っているし、適応する能力がある」と褒める。無傷の5連勝中だが、その勢いはとどまることを知らない。「NHKマイルCは勝たなアカンと思っていた。今回は一線級が相手でチャレンジャーの気持ち。楽じゃないけど、対応し切れる馬だから」。歴史に残る盾制覇への準備は整っている。