【スワンS】いざマイル王へボス復活V
「スワンS・G2」(27日、京都)
俺が厩舎を背負う。そう言わんばかりの気迫をみなぎらせて、グランプリボスが昨年のNHKマイルC以来となる久々のVを手にした。ダービー馬ディープブリランテが26日に右前脚屈腱炎で電撃引退。3歳のエースがターフを去った翌日、先輩G1馬が力を見せた。
外枠からトップスタートを決めると、あえてポジションを下げて馬群の中へ。「前回に乗ったジョッキーが、ハミを外してうまく乗ってくれた。今回はそれほど掛からなかった」と内田博。たまった末脚を直線で爆発させ、先週の菊花賞(ゴールドシップ)に続く重賞制覇で今年の通算100勝にリーチをかけた。
安田記念では首差の2着。「内容的には勝ちに等しかった。自分がうまく乗れば、この馬の力を発揮できると思う」。前哨戦を制して地力を再確認。主戦は秋のリベンジを誓う。東京で観戦した矢作師も「まだ4歳。成長しているし、一段とパワーアップしている。自信を持って、マイルCS(11月18日・京都)へ行きたい」ときっぱり。厩舎のエースとして、秋のマイル王の座をつかむ。