【みやこS】ファリダット距離延長OK

 「みやこS・G3」(4日、京都)

 巻き返しを期すファリダットが1日、栗東CWで力強い動きを披露。ラスト1F12秒0と、反応良くはじけた。今年3月、新味を求めたダート界で見事に復活を果たした良血馬。今度は一気の距離延長が鍵を握るが、そんな心配を陣営は一蹴。頂点を視野に、重賞初Vでさらに加速をつける構えだ。

 距離延長で巻き返しを図る。ファリダットは栗東CWで単走追い。直線で仕掛けられ、6F84秒0‐38秒6‐12秒0をマークした。またがった金折助手は「いつもよりもためてスムーズに折り合った。しまいだけだけど、思ったよりも時計が出たし、前走より今回の方が良くなっている」と満足げ。動きを見守った松元師は「中1週続きなのでしまいを伸ばした程度だけど、動きは悪くない。状態はいいですよ」と納得の表情を見せた。

 母はスプリンターズSと高松宮記念を制した芝の快速馬ビリーヴ。息子も芝のマイル前後を中心に使われていたが、3月にダートのスプリント路線へ変更。いきなり2着と結果を出すと、オープン特別2連勝で完全復活を誇示した。ただ、今回は未経験の1800メートル。一気の距離延長が鍵を握る。「以前のように、行きたがらずに折り合うし、しまいもいい脚が使える。佐藤哲が“この距離が合う”と言っていた」と、トレーナーは距離不問を強調した。

 これまでダート戦では〈2・1・2・2〉で、掲示板を外したのは2走前(11着)だけ。「あのときは外を回ったのが敗因。内で闘争心が出るような競馬が合っている。前走は内で前が詰まったし、スムーズなら勝っていたかも」。みやこSに出走する以上、JCダート(12月2日・阪神)も視野に入れる。「勝てば行くかも」。馬名の由来はアラビア語で“宝石”を意味する。良血の7歳馬は、新天地でも輝き続ける。

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