【みやこS】レジェンド圧巻6連勝
「みやこS・G3」(4日、京都)
勢いは止まらない。直線で狭いスペースを割って伸びた岩田騎乗のローマンレジェンドが、1・4倍の圧倒的な支持に応えて重賞連勝。連勝を6に伸ばし、JCダート(12月2日・阪神)での頂点奪取に大きく前進した。首差の2着はニホンピロアワーズで、3着がホッコータルマエ。3歳馬のハタノヴァンクールは10着に終わり、ダートでの初黒星を喫した。
機は熟した。ダート界の新星ローマンレジェンドが、ダート界制圧へ弾みをつける6連勝だ。好位で運び、手応え十分に直線へ。最後は前の2頭の間にできたスペースを力強く突き抜けた。「レース内容は完璧。我慢をすると、前はあくのでバタバタせずに。ゴールまでうまくエスコートできた。自信を持って進めます」。岩田は納得の表情で振り返り、JCダートへの手応えを口にした。
今回はG1へのステップレース。完璧には仕上げていなかった。「次を見据えたつくりでよく頑張ってくれた。岩田も余裕を持って乗ってくれた」と藤原英師は笑みを浮かべる。1000万クラス卒業から、わずか10カ月ほどでG1の主役級にまで上り詰めた。「体調を維持するのも大変やけどね。連勝するのも馬の素質。しっかり勝つというのが成長の証し」と快進撃を誇らしげにした。
早くからG1を狙っていた。異父姉は交流重賞で活躍するミラクルレジェンド。「未勝利戦を勝ったときから(G1を)意識していた。この血統にこの素材やからな。海外?まだ意識せんよ。まずは目の前の目標。それからやろ」。7連勝がかかるJCダート制覇に向けて「次はビシッとつくらなアカン。ここから予想通りにいけたら、いい勝負ができる」と気を引き締めた指揮官。頂点獲りへ‐。伝説は始まったばかりだ。