【京王杯】イナズマ初府中で重賞連勝だ

 「京王杯2歳S・G2」(10日、東京)

 デイリー杯2歳Sを制して勢いに乗るテイエムイナズマが重賞連勝を狙って東上する。前走はレース後に鞍上を振り落とすなど幼さを残しているが、スピードなど潜在能力はかなりのモノ。過去10年で03年コスモサンビーム、09年エイシンアポロン、10年グランプリボスなど多くのG1馬を輩出した出世レースを制し、さらなる飛躍を狙う。

 再び稲妻のような衝撃を巻き起こす。デイリー杯2歳Sで重賞初制覇を飾ったテイエムイナズマ。スタートで浮かび上がって1度は後方の位置取りになったものの、ペースが遅いとみるや、向正面で一気に進出して3角では先頭へ。4角で物見をして直線は大きく外を回る格好になりながらも、最後までしっかり伸びて後続の追撃を封じた。

 ゴール板を過ぎてからは放馬するなど気性の激しい一面を見せたが、終始スムーズさを欠くなかでつかんだ勝利には大きな可能性を感じさせる。池添も「この前は強い競馬。もう少しリラックスして走れれば、もっと良くなると思いますね」と能力を高く評価する。

 1日の1週前追い切りでは自らが手綱を取り、栗東CWで単走。全身を使った軽快なフットワークで6F81秒9‐38秒9‐12秒5をマークした。「前回よりいい動きだったし、前走よりも状態はいいと思いますね」と鞍上は手応えをつかんだ。

 担当の花田助手も「2歳馬とは思えないパワーがある。ただ、持て余しているところがあるので、その辺が良くなってくれば」と成長に期待する。まだまだ伸びしろたっぷりな素質馬が、初の府中で重賞2勝目をつかみ取る。

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