【エ女王杯】アカンサスに鞍上も好感触
「エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)
アカンサスが7日、真っすぐに、キビキビとした身のこなしで、美浦坂路を駆け上がった。単走で余力たっぷりに4F52秒7‐38秒1‐12秒4。数字自体は平凡だが、1週前に同4F51秒1と実質上の最終追い切りを消化しており「予定通り。何の問題もなく調整ができている。好印象ですね」と、畠山吉師はうなずいた。
絶好の感触を抱いたのは三浦も同様だ。「折り合いがついて、リズム良く走っていた。時計以上に中身の濃い追い切りができたと思います」。今秋からコンビを結成。前2戦ともに調教でも背中にまたがっており「乗る度に良くなっていると感じます。具合がいい分、実戦での折り合いが鍵」と、口元を引き締めた。
カイ食いや普段のテンションなどに問題を抱え、レースを使ったあとは放牧へ出さざるを得なかった昨年までとは別馬だ。「調教を加減するとか馬体を保つとか、そういう心配が今はない。充実しています」とトレーナーは力を込める。「牡馬相手に、前走はいい内容で勝てた。G1でもつけ入るスキはあると思います」。自慢の決め脚発揮で、逆転女王を狙う構えだ。