【エ女王杯】ミルコマジック再び

 「エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)

 過去5年で3勝を挙げている外国人ジョッキーに注目だ。ラシンティランテのクリストフ・ルメール騎手(33)=フランス=は、リトルアマポーラで08年のエリザベス女王杯を制覇。ミルコ・デムーロ騎手(33)=イタリア=は、ピクシープリンセスとのコンビで挑む。両馬ともに1000万下を勝ち上がったばかりの上がり馬。前者はジュベナイルフィリーズターフ・米G1でBC初勝利を挙げ、後者は天皇賞・秋制覇と勢いに乗っている。今年も“世界の腕”に熱い視線が注がれる。なお、枠順は9日に確定する。

 天皇賞・秋では5番人気エイシンフラッシュを完璧にエスコート。10年ダービー馬の復活劇にひと役買ったM・デムーロが、再び観客を魅了する。

 「レース後に最敬礼をしたときは、自分で思ってもみないような特別な感情が湧いてきたんだ」。天皇・皇后両陛下にひざまずいたシーンは、自身にとっても生涯忘れられない一幕のようだ。「この夏はイギリスで騎乗して結果を残せなかった。それに日本で勝ったのは久しぶりだからうれしいよ」。日本でのG1制覇が10年有馬記念(ヴィクトワールピサ)以来だったことを含め、この1勝は、より大きな喜びあるものだった。

 日本でのG1は通算7勝。勝負強さを見せつけてきた名手は、ピクシープリンセスでさらにタイトルの積み上げを狙う。初騎乗だった前走の1000万下では4馬身差の圧勝劇を演出。「京都は合う。今週の調教もすごくいい動きで、出来には自信があるよ。ただ、相手が強いから厳しい戦いかな」とトーンは控えめだが、04年皐月賞のダイワメジャーは10番人気、08年ジャパンCのスクリーンヒーローは9番人気で制している。再び“マジック”がさく裂しても、決して驚けない。

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