【エ女王杯】レジェンド青色帽から一発
「エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)
枠順が9日、確定した。(4)枠(8)番の青色帽子から、馬名通りに“伝説”の波乱を演出するか。時に前残りの決着が見られる京都の外回りのG1。09年は11番人気クィーンスプマンテ、12番人気テイエムプリキュアの“行った行った”で3連単154万円の特大万馬券が飛び出した。今年、不気味なムードを漂わせるのがレジェンドブルーだ。
「外めだと好位につけるのに脚を使ってしまうから」と手にした数字に満足げな宮師。「ほかに速い馬がいれば行かせるし、いなければ自然とハナになるかな。まあ、気楽に前々で競馬をしてほしいね」。積極的に運ぶタイプが多いメンバー構成ではない。それだけに展開の利が“前の馬”にある可能性は十分だ。
陣営はひそかに色気を持っている。「札幌記念(6着)を見て“強くなったな”と思った。戦った相手を考えれば頑張っているよ」と牡馬のG1級相手の奮闘を高く評価する。「牝馬はどこかで頭打ちになるけど、この馬は年々強くなる。ステイゴールドのいいところが出ている」。成長力があって、大舞台に強い父の血はやはり侮れない。
金曜の朝は栗東坂路を1本駆け上がった。「夏の方がいい馬だけど、状態は落ちていない。具合はいいよ。日曜は雨でしょ?少し軟らかい馬場もいい」と指揮官はニヤリと笑った。キャリア42戦目で迎える初の大舞台。ただでは終わらない。