【武蔵野S】イジゲン出遅れも別次元V
「武蔵野S・G3」(11日、東京)
すごみのある勝ちっぷりだった。発馬で大きく出遅れながらも、1番人気イジゲンが直線で末脚を爆発させて重賞初V。次戦は未定ながら、JCダート(12月2日・阪神)に出走すれば当然、有力候補となる。2着も同馬主のガンジスで、3歳馬のワンツーとなった。
馬名通りに次元の違う勝ちっぷりで、イジゲンが初の重賞タイトルを獲得した。「外枠の馬がバタバタした影響で」(ムーア)ゲート内で立ち上がり、致命的とも思える大出遅れ。さらに馬群の大外をまくり気味に進出しながら、直線では早めに突き抜けてしまった。
力が一枚も二枚も違う勝ちっぷり。短期免許を今週からスタートさせた英国の名手は「直線で1頭になって馬が寂しがったけど、頑張った。すごい素質を持っている。初めて乗ったが、G1クラス。大好きになったよ」と手放しで称賛した。
次戦に関して堀師は未定としたが、体調面に問題がなければ当然、JCダートが有力だ。「次のレースに向けて、いい準備ができた」とムーアも手応えは十分。粗削りな分、伸びしろと可能性をたっぷりと残す3歳馬がG1タイトル獲得を視界にとらえた。