【東スポ杯2歳S】コディーノ無敗Vへ
「東スポ杯2歳S・G3」(17日、東京)
無傷のV3で重賞連覇だ。新馬戦‐札幌2歳Sを連勝中のコディーノが万全の態勢だ。前走後は十分に間隔をあけて、成長を促しながらじっくり調整してきた。1週前には美浦Wで併せ馬を行い、力強い動きで先着を果たした。来年のクラシックを意識させる素質馬が、ダービーと同じ東京コースでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、大いに注目が集まる。
無傷の3連勝で重賞連覇を決める。札幌2歳Sを勝ったコディーノが、順調な仕上がりを見せている。藤沢和師は「久しぶりの競馬になるが、いい感じで出走できる。体つきもふっくら見せているよ」と胸を張る。
03年の京都牝馬Sを制した母ハッピーパスを手掛け、現役で活躍する兄ラヴェルソナタ(3勝)、姉パストフォリア(4勝)も管理する。厩舎ゆかりの血統で、この一族を熟知する指揮官は「中間に初めて美浦に来たものだから、当初はソワソワしていたが、ここへきてだいぶ落ち着きが出てきた。これなら大丈夫」と順調な調整ぶりをアピール。「気のいい血統」であることから、間隔を十分にあけて、細心の注意を払ってきた。
レースぶりも一戦ごとに良化する。新馬戦はスタートで遅れたが、2戦目の前走は好位から抜け出す危なげのない内容。「前走の競馬は良かったね。初戦はモサモサしてゲートを出たけど、2回目はノリ(横山典)がテンから抑えていたくらいだったからな。賢い馬だよ」と学習能力の高さを実感する。
今回の舞台は東京の1800メートル戦。「いいね。合うと思うよ」と声を弾ませる。過去の勝ち馬から多くのG1馬を輩出。昨年の覇者ディープブリランテはダービー馬となった。クラシックに直結する一戦で、まだ負け知らずの素質馬が躍動する。