【マイルCS】ボス合格点!上積み大
「マイルCS・G1」(18日、京都)
前哨戦のスワンSを快勝したグランプリボスは14日、栗東坂路で“調教女番長”のグランプリエンゼル(6歳オープン)と併せ馬。後ろから追いかけて一度は馬体を並べたが、すぐに突き放された。
全体時計は4F51秒8‐37秒9‐12秒8。52秒4のエンゼルより速い時計を記録しただけに、2馬身の遅れにも矢作師に悲観の色はない。「調教で一番走る馬との併せ馬で負荷をかけたが、やっぱり相手は強かった。ねじ伏せていたら最高だったけど、全然、合格ライン。叩き3走目が一番走る。上積みは当然ある」と仕上がりに胸を張った。
前走はスローな流れ、外枠、京都コースを克服しての差し切り勝ち。「1頭だけ抜けていた。京都で勝てなかったのは単なる巡り合わせ。あのペースで折り合えたら、1Fの延長は問題ない。今回は引っ張る馬もいるし」。舞台設定に自信を見せる一方で「頼むから、もう外枠は当てないで」と周囲を笑わせた。
「ここをしっかり勝ってサクラバクシンオーの後継種牡馬としての価値を高めたい」。このあとは香港マイル(12月9日・シャティン)へ。日本のマイル王として海を渡るつもりだ。