【JC】ルーラー“無冠”返上だ
「ジャパンC・G1」(25日、東京)
悲願の国内でのタイトル獲得へ、ルーラーシップは24日の正午過ぎに決戦の地へ到着した。踏み込みも力強く、既に臨戦態勢は整っている。岸本助手は「落ち着いていますよ。海外にも行っているし、東京くらいの輸送ならストレスがかかるようなこともないですね」と穏やかな表情で語る。
前走の天皇賞・秋では出遅れながらも最速タイの上がり33秒1で追い込んだが、プラス18キロと大幅な馬体増でもあった。「太い、太いと言ってもあのくらいやったし、思っていた以上に増えてはいたが、そのほとんどが成長分。休み明けとしてはいい状態だった」と振り返るが、実戦を使って「余分なものがそげた」と手応えを口にする。
中間はゲート練習も入念にこなした。「休み明けはよくやる。気負いもあるのかな。けど、前回の練習をしているときと今回とでは雰囲気が違いますよ」。母エアグルーヴは97、98年に2着。あと一歩で栄冠には届かなかった。ルーラーも海外G1制覇はあるが、国内では“無冠”だ。「国内でもふたつ、ここと有馬(記念)をと思っていますよ」と意欲は十分。世紀を超えた母子2代の夢を実現する。