【JC】岩田が騎乗停止 オルフェ接触

 「ジャパンC・G1」(25日、東京)

 3冠牝馬ジェンティルドンナが、昨年の3冠馬オルフェーヴルとの激闘を鼻差で制し、3歳牝馬では初めてのV。

 レース後の検量室周辺は、発走から23分後の午後4時3分に上位3頭の着順が確定するまで、緊迫したムードに包まれた。審議は残り1F付近で、オルフェーヴルの走行にジェンティルドンナが影響を与えた場面。直線で先頭をうかがうオルフェ=池添はジワッと馬体を外から内側に寄せ、逃げ込みを図るビートブラック(7着)を巧みに壁に利用する形で、内から伸びるジェンティルの進路に“フタ”をしに行く。このビートとオルフェの狭い空間をジェンティル=岩田はこじ開けに行き、オルフェを外側へとはじき飛ばした。

 JRAは「岩田の、外斜行した進路の取り方は強引なものだった」と認定。馬はセーフとする一方で、鞍上には12月1日から2日まで開催日2日間の騎乗停止処分を科した。岩田はJCダート(12月2日・阪神)で、目下6連勝中のローマンレジェンド(牡4歳、栗東・藤原英)の騎乗が不可能に。同馬はM・デムーロとのコンビで大一番に向かうことが内定した。

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