福山競馬は来年3月廃止へ…経営厳しく
広島県福山市の羽田皓市長は26日、18億円超の累積赤字を抱える福山市営競馬について「経営環境は厳しく、収支均衡の予算を編成できない」として、来年3月末で廃止する方針を明らかにした。市役所内で競馬関係者と面会して伝えた。
羽田市長は本年度の収支見通しについて「黒字は極めて困難」と述べた上で「来年度も1億6千万円以上の歳出オーバーが見込まれる。予算が編成できない」と説明。競馬関係者からは「納得できない」などの声が上がったが、羽田市長は「断腸の思い。就労などの面で精いっぱい対応したい」と理解を求めた。
福山競馬は1949年に開設。今年7月には13歳馬のモナクカバキチが地方競馬最多の通算55勝を達成。“中年の星”と注目されたが、赤字克服にはつながらなかった。